CUBICの開発背景

こんにちは。人事コンサルタント兼社会保険労務士の伊藤康浩です。
弊社では中小企業の採用支援を積極的に展開しています。そのサービスの一つに面接時に実施して頂く適性検査CUBICがあります。
今回はこのCUBICが開発された背景についてご説明します。
時代は遡って1980年代。当時は大変不景気だったそうで、ある大手鉄鋼メーカーで希望退職3,000人を募ったそうですが、虎が出て行ってネズミが残るという現象が起きてしまい、良い人がどんどん流出してしまったそうです。

 

そういった状況を防ぐために現在、また将来においてどんな人物が必要になるかを客観的に分析するツールが必要になったのですが、残念ながらその当時はそういったアセスメントツールがなかったそうです。
声の大きな人だけが出世する、特定の上司についた者だけが出世する、反対に非常に真面目で、仕事をテキパキとこなすのですが、会議などでは自分の意見を全く言わない方にはなかなかスポットライトが当たらない、それじゃ困りますよね。
そういったところにもきちんと見ていこうということで開発がスタートしたのですが、いかに大手鉄鋼メーカーといっても一企業で開発するのは至難の業だったようです。そこで当時慶応義塾大学の産業組織心理学科に相談したところ、非常に面白いテーマだね、是非お手伝いしましょうということで開発が本格的にスタートしました。
そこで一番重要なのが基本となるデータですが、大手ではソニー、イオンなどをはじめとして約500社以上の協力を得て業種業態を問わない約10万人のデータが集まりました。
その中から特殊な方を除く5万人のデータが母集団となっています。
要するにCUBICは5万人に比べて積極性が高いとかちょっと協調性が足りないとかを分析しているのです。
しかし、いかに緻密な分析ができても重要なのはその積極性や協調性がその職場で発揮できるかどうかです。そこで営業の方は業績、総務系の人は人事考課と照らし合わせながら、1年後どうだった、3年後どうだった、そして5年後どうだった、そして8年後どうだったとずっとデータを追いかけて行きながら、いろんな不都合なことを修正して平成6年の10月にウィンドウズ版で開発されました。
実は今は適性検査のブームだそうで、160以上の適性診断のメーカーがありますがそのほとんどが欧米で開発されたものを再標準化したものですが、CUBICは日本の風土で生まれましたのが大きな特徴のひとつです。
受験者から「よく当たっているね」と言われるのもこのような開発背景があるからでしょう。
12月9日の「中小企業のための採用ノウハウ公開セミナー」ではCUBICについてもっと突っ込んだ
解説もします。まだ少し席に余裕がありますので興味ある方は是非参加してください。

 

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