中小零細企業のための人事制度
こんにちは、人事コンサルタントの伊藤です。
3月も後半に入りました。この頃は朝晩の寒暖の差が激しく、また年度末の大変お忙しい時期かと思いますので体調を崩さないよう十分気を付けてくださいね。
さて、そろそろ4月の賃金改定に向けて取り掛かろうとしている企業もあることでしょう。そこで避けられないのが人事評価です。きちんとした評価をしようとするとその制度作りに大変苦労されると思います。そこで今回からは数回に分けて人事評価制度作りのノウハウをお伝えしたいていきます。特に20名以下の企業にはお勧めです。
皆さんは人事制度に「難しそうだ」「とっつきにくい」というイメージを抱いているのではないでしょうか。
それは「人を扱う」制度であり、法律がなく、その企業独自の考え方、組織風土といったものに合わせて設計、導入、運用しなければならないからだと思います。
初めから完全な人事制度を目指す必要はありません。2~3年かけて手直しを加えながら徐々にレベルアップをしていけばよいのです。
弊社が手掛けている人事制度は「ワークショップ」方式を採用していますので、導入する会社の社員の皆さんが自らの手で制度構築が出来ることが特徴です。そして、手順さえ分かっていれば誰でも人事制度が作れるようになります。
▼直面した人事制度の難しさ
私は労務コンサルタントとして顧問企業から日常の労務相談を受ける中で、給与や人事制度についての知識がどうしても必要でした。そこで勉強のために講演会や人事制度に関する本を読みましたが、内容が難しくて理解できないのです。こんなに難しい人事制度を中小企業に導入して、企業は適切に運用できるのか、という疑問がまず頭に浮かびました。
そして様々な手法を勉強し実践してきたなかで、簡潔でかつ最も効果をあげた人事制度づくりを次回からご紹介させていただきます。この方法は、実際に顧問先で好評を得、今現在も順調に運用されています。